一言で「農ある暮らし」と言っても暮らし方はさまざま。
家族のカタチ、農の在り方、目指す暮らしは
ときがわに住む人々の中でも千差万別、十人十色。
ときがわで有機農業している方々に、その暮らしを聞いてみました。
Interviewer: Satoko Hatta
Q1.
ときがわにUターン前はどこでどんな暮らしをしていたのですか?
ぼくは高校卒業後、田舎が嫌で目的もなく東京に出ました。23歳のころ将来を考え始めたんですが、その時、山梨県でツリーハウスを作るプログラムに参加しました。その主催者が自然農もやっている方で、その時の生活体験が農業を意識するきっかけになったように思います。
その後、深谷の農業法人に職を得て、4年間働きました。妻は美容師をしていましたが、農家として独立するタイミングから、農業を手伝ってくれています。
Q2.
なぜときがわにUターンしたのですか?
農業法人に勤めながら、週に2、3日はときがわに畑も借りるようになったころ、ときのこやのメンバーにも出会って、ときがわも面白いまちになってきたな、と思ったんです。それに自然も豊かで、ここで農業ができたら気持ちがいいだろうなぁと。10代のころに比べて、今はまちの色が明るく感じます。
Q3.
2013年に独立。ときがわで有機農業を始めて変化はありましたか?
有機農業と一口に言っても様々なやり方がありますが、この地域の有機農家は地域の自然資源を使って循環型の土作りをしています。始め、僕は県外から肥料を購入していたのですが、今では緑肥に変え、地域での資源循環を意識するようになりました。
それから、ときがわの有機農家の仲間はいい意味で農家らしくないんです。僕は独立当初、たくさん作ってどんどん売るのが農家だと思っていたのですが、そうじゃない考え方、経営もあるんだということを知りました。自分も仲間と同じように暮らしを大事にする農業をこれからもしていきたいと思っています。
Q4.
お子さんも生まれて、成長が楽しみです。今後どのような農業をしていきたいですか?
恵さん
今は子育て中心なので、あまり農業に携われていませんがゆくゆくは、農作業もしつつ、野菜を使ったお菓子作りをしていきたいと思っています。子育てが落ち着いたらうちの野菜を使ってカフェをするのが夢です。
芳宏さん
ときがわに戻ってからずっと農家向きの家を探しています。家に加工所も作れたらいいですね。今は種苗会社との連携や様々な販路の可能性も出てきたので、野菜を作ることに専念したいと思います。
ときがわ町近隣の有機農家の直売所「ときのこや」は
三波渓谷駐車場にて毎週日曜 10時~15時で営業中です。
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